洗顔の目的は当たり前ですが
「汚れを落とす事」です。

洗顔の目的は酸化した皮脂や溜まった汚れを落とすことです。
この洗顔がきちんと行われないと、肌のターンオーバーが正常に行われず古い角質やよごれが溜まり ニキビや肌荒れの原因ともなってしまいます。

また男性の方に多く見受けられるのですが、汚れているからと言って洗浄力の強い洗顔で ゴシゴシと洗いすぎると、肌に必要なうるおい成分やバリア機能まで破壊してしまい、 肌がガサガサ乾燥したり、肌がかぶれたりしてしまう原因にもなってしまいます。

洗顔の基本はこすらないこと

先ほどお伝えしたとおり、 肌には本来うるおいを保つ角質層の細胞間脂質（セラミドなど）や天然保湿成分（NMF）が存在しています。

この角質層には、外的刺激（紫外線・ウイルス）から体を守り、内部の水分が蒸発しないようにしてくれる働きがあります。

つまり、この角質層が破壊されてしまうと肌は乾燥してしまい、 外的刺激を受けやすくなってしまう＝肌が弱ってしまうということになります。

この角質層は厚さ0.02mmと非常に薄く、壊れやすくデリケートなため、洗顔は必ずこすらず優しく洗ってください。

正しい洗顔方法

１．手を洗う 手に雑菌が残っている場合がありますので、まずは良く手を洗います。

２．ぬるま湯で顔をゆすぐ 顔に汚れが残っていると泡立ちが悪くなる可能性がありますので、まずは表面に付いた汚れを軽くすすぎ落とします。

３．洗顔料をよく泡立てる 塗れた手で洗顔料をよく泡立てます。
手間がかかる場合は、100均などで売っている泡立てネットを使いましょう。

４．肌をこすらないように優しく洗う 肌に摩擦を起こさないよう、泡で優しく洗っていきます。
指が肌に当たらないのがベスト。

５．ぬるま湯で20回以上洗い流す 洗い残しのないよう、20回以上すすぎます。
お湯の温度は人肌（33～36度）くらいがベスト。

６．清潔なタオルでそっと水気を拭き取る すすぎ終わった後は清潔なタオルでそっと水気を拭き取ります。
肌が傷つくのでゴシゴシしてはいけません。

７．すぐに保湿する 放っておくと水分はどんどん蒸発して乾燥してしまいますので洗顔後なるべく3分以内に保湿をたっぷりしてください。

肌バリアを壊す洗浄力の強い洗顔

洗浄力の強すぎる洗顔は、上記で説明した肌バリアを壊してしまう可能性が高いです。

何故かと言うと、食器用洗剤等をご想像いただくとわかりやすいかと思いますが、 洗浄力が強いものを使い続けると肌の油分が奪われてしまい、 結果自分で水分を保持出来る事が出来ずガサガサ肌トラブルの絶えない肌になってしまう可能性があります。
冬場などにあかぎれを起こす主婦の手を思い浮かべていただければわかりやすいかと思います。

また、さっぱり感の強いものや、清涼感のあるもの（清涼剤・メントールなど）は肌の水分を蒸発させやすく、 結果肌が乾燥してしまい、肌の防衛機能から余計に皮脂を分泌すると言ったことになりかねません。
皮脂の分泌が増えると、汚れが付着しやすく、 毛穴が汚れやすくなる為ニキビや黒ずみ毛穴を引き起こしてしまうことになります。
洗顔料を選ぶ時はなるべく刺激は少なく、洗浄力の強すぎないものを選ぶと良いでしょう。